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コラム

2019.12.27
ラグビーワールドカップを観戦して思うこと

私は40年来の熱烈なラグビーファンなのですが、今年は日本で初めてのワールドカップのおかげで日本中が盛り上がり本当に良い年になりました。ラグビーを通じて普段の生活にも役立つことが多いと思うので、以下参考になりそうなところを箇条書きに示したいと思います。

 

①世界を驚かせた準備

エディージョーンズ前監督、ジェイミー・ジョセフ監督を通じての共通点

日本代表に対して、マスコミや世論も当初「誰も勝つと思っていなかった、善戦するとも思っていなかった」と一部のファンだけが根拠なく期待していただけでした。

日本代表は、そのような超格上対戦チームに対して見事に勝利しました。

そして、驚きの世論に対して、淡々と「我々は、勝つための準備をしてきた」と語ります。

準備という言葉の重みが、我々が日常に使うレベルとは際立って違います。

今回のワールドカップのために、選手は240日にもなる合宿を行っており、家族との時間や各個人のしたいことをかなり犠牲にして、日本が勝つために、そして世界を驚かし、日本のステータスを上げるために親族に見せられないほどのハードワークをしてきました。

OneTeam

ワンチームというと一見当たり前のように聞こえますが、これがなかなか大変です。

どんな組織でも最初は寄せ集めからスタートしています。最初から気配りでまとまっていくなんてありえません。組織としての統一目標があって、それに向かって献身的にベクトル合わせしていくような文化ができてこないとワンチームにはなれません。

日本代表のような集団でも、逆に俺が俺がと自我の強い人が集まるので、これをまとめるのは相当に困難です。

トライの移り変わり

「NHKのチコちゃんに叱られる」のコーナーでもラグビーがとりあげられました。そこでは、「ラグビーのトライは得点されるのに、何でトライ(挑戦)っていうの?」という質問で、私もわかりませんでした。

イギリスのラグビー校で始まり、学校間でルールを手直ししながら発展してきたようで、当初は、トライには得点が無く、トライ後のコンバージョンキックをする挑戦権を得るためだったそうです。

努力が報われないなどの意見が続出して、1点から得点が始まり現在5点まで増えています。

④エディージョーンズ前監督の功績

日本ラグビーをシステムとして国際水準に上げるために最初に本格的に取り組んだ監督です。それまでは、個人の才能に基づいた名監督や名コーチの指導はありましたが、一定の効果は生じるものの、体格的に劣る日本人が世界のトップレベルに到達するには、視野の広い外国のトップチームをよく知っている外国人の助けが必要でした。    

エディー前監督は、弱いところを徹底的になくしていく指導法にとても優れており

例えば、ボールをよく落とす選手には卵を割らないようにパス練習をさせるなどのアイデアマンでもありました。

生活習慣との関係

ラグビーは、ボールを持っている選手がその時点では司令塔であり、持って走るか、パスするか、キックするかの判断が各個人に任されており、優れた判断力が要求されます。

そのためには、日頃から生活習慣と対人関係を良くしておかないと、良い判断やチームプレーができません。そのため生活管理も非常に重要です。

ノーサイド

ラグビー独特の考え方で、試合中はどんなに激しく戦っても、試合が終わったら、ノーサイド(敵味方無し)とするもので、他のスポーツには聞きません。試合後に喧嘩になるようなケースもあるようなので、見習ってほしいです。

試合中も応援席というものがなく、敵味方も混在した観客席で、相手チームが良いプレーをしたら称賛するようなムードがあります。相手チームへのヤジなどは場違いで本当のラグビーファンにはいません。

⑦GPSの活用

レギュラーの選択についても昔と様変わりして現在は運動量を客観的にみるため、GPSなども使われているそうです。

従来は高校日本代表など経歴の優れた選手はレギュラー安泰であったが、最近は、客観的に運動量が目に見えてしまうため、本当に努力している人が抜擢されるようになってきています。

体質管理、食事管理

最近の強豪と言われるチームは、体質管理や食事管理を個人任せにせず、ポジション別に体重や脂肪率の目標があって、それを達成するために栄養士等と食事管理をしているそうです。

 

長くなりましたが、ヤマト税理士法人もより一層皆様にとってかけがえのないワンチームになれるよう、来年も努力を続けてまいります。

今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。

(代表社員:北村喜久則)

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